松奏会

上田高校吹奏楽団OBOG会

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 上田高校吹奏楽団は,上田高校の部活として結成され,60年以上の歴史があり,OBOGの人数は1000人を超えます。これまで,それぞれの世代で比較的近い年代が交流する集いはあったものの,古い世代から現役に近いOBに繋がる大きな組織はなく,OB会の結成は長年の悲願でありました。109期の中山結さんをはじめとする109期,110期の有志6名もまた,OB会結成を熱望する人たちでした。当時の顧問の山岸明先生と「OB会があればいいのに」という素朴な声がやがてOB会設立への呼びかけとなり,上田高校の関東同窓会の真山隆夫(62期,平成28年ご逝去)さんを経て,東京から地元に戻ってきていた中村眞一(62期,現幹事長)さんに伝わり,結成に向けての動きが始まりました。2年の準備期間を経て,2014年10月11日に「松奏会」設立記念演奏会と設立総会が開かれ,ここに「松奏会」が結成されました。
 松奏会は上田高校の以前の呼称である上田松尾高校(お堀近くの「松尾が丘」に由来します。)の「松」と吹奏楽の「奏」が組み合わされたものです。
 設立総会では百瀬和紀(58期,元NHK交響楽団首席ティンパニー奏者)さんが会長となり,最高齢の塚田靖(53期)さんから現役に近い112期の若手までのOBやOGが集まり,旧交を温めると共に,新しい出会いが生まれました。以後,更なる発展を目指し,平成27年10月11日には,上田高校吹奏楽OBOG会「松奏会」第1回「吹奏楽を楽しむ会」が上田創造館文化ホールで開かれ,設立コンサートには参加しなかったOBOGも加わっての演奏となりました。
 当日の演奏は,上田市民吹奏楽団の賛助演奏や簾田勝俊(65期)さんのフルートソロ演奏を交えて,松奏会メンバーによる,懐かしいマーチ(木陰の散歩道)やコンクールの課題曲(さくら,プロバンスの風),演奏会用の楽曲(フラッシングウインズ,あの日聞いた歌),上田グローリヤ合唱団との共演でワーグナー作曲,畑田一心(72期)さん編曲のタンホイザー大行進曲などの演奏があり,大いに盛り上がりました。

松奏会について

 平成29年度の総会は,例年のように現役の定期演奏会の後に高砂殿にて開催されました。昨年の真山会員に続いてお亡くなりになった松山会員を悼んで黙とうを捧げ,開始されました。平成26年に旗揚げした松奏会も会員は1100名近くとなり,会費を納めていただいている会員も4割近い水準で,多くの会員に活動が支持されていると見られます。浄財としての会費を有効に使いながら,現役団員にいかに寄与するかを考えて活動を続けています。今後会誌をお送りして趣旨に賛同いただき,ますます裾野が広がることを期待しています。現役の支援という意味では,金銭的な援助は微力ですが,「吹奏楽を楽しむ会」を通じて百瀬会長を始めとする多くのプロ奏者の方の演奏に触れることによって現役に大いに刺激となっている点は大きいと思われます。昨年度の楽しむ会では,奥村会員のトロンボーン協奏曲の演奏,ハスケルの暴れん坊の百瀬和紀会長,荻原松美会員,若山さくら会員のスネアドラム競演に続き,平成29年度は,荻原松美会員と窪田健志会員のご参加による演奏や窪田会員と現役団員の共演など新たな趣向により,一歩一歩団体としても歩んでいます。人的資源であるプロの会員諸氏や歴代の顧問の先生の身銭を切ってのご参加に改めて感謝申し上げる次第です。松奏会が益々発展するよう,各方面からのご協力をお願い致します。